今度こそ…

今回の衆議院選挙戦で、選挙カーに6日間乗り込み、アナウンサーを務めました。
 北海道10区は空知・留萌の2支庁、面積10,578km、人口45万人の全国でも有数の広大な選挙区です。

 夕張など南空知、滝川など中空知、深川などの北空知、そして増毛、羽幌、幌延の留萌支庁を走り回りながら、「憲法9条を守り、平和な日本を守る共産党」「庶民増税・消費税の増税に反対し、大企業に欧米並みの負担を」「郵政民営化に反対」「若者や女性の二人に一人がパートやアルバイトです。サービス残業を止めさせるだけで160万人の雇用を作れます。」など、精いっぱい訴えてきました。

走行中の選挙カーからの政策スポットに、運転手さんたちが手を振ってくれたり、クラクションを鳴らしてくれたり、大きな反響があり、ワクワクしながらの6日間でした。

この間、3人の若い女性(いずれも20代半ば)が交替で乗務してくれたのですが、三人そろって「今、仕事がなくて実家に戻っている状態」と聞いては、喜びも半分。

我が家にも派遣社員で自活している長女と、数ヵ月後には就職活動を控えている二女がいます。

若者の雇用を、私たち庶民の生活を破壊する増税はやめてほしい、郵便局は今のままで、そして何より平和を!

日本共産党は492万票を獲得し、9議席を守りましたが、自民党は48%の得票で73%の議席を獲得!

しかし、憲法9条を守りたいというのは国民の多数意見です。そして庶民大増税や消費税増税に反対する人も多数、郵便局に税金は一円も使われていないとわかれば、郵政民営化反対も多数でしょう。 
 
一国の総理大臣が争点を隠し、嘘で固めた48%。
しかし、次の選挙には騙された国民の怒りが爆発です!

カテゴリー: 未分類 | コメントする

今度こそ…

今回の衆議院選挙戦で、選挙カーに6日間乗り込み、アナウンサーを務めました。
 北海道10区は空知・留萌の2支庁、面積10,578km、人口45万人の全国でも有数の広大な選挙区です。

 夕張など南空知、滝川など中空知、深川などの北空知、そして増毛、羽幌、幌延の留萌支庁を走り回りながら、「憲法9条を守り、平和な日本を守る共産党」「庶民増税・消費税の増税に反対し、大企業に欧米並みの負担を」「郵政民営化に反対」「若者や女性の二人に一人がパートやアルバイトです。サービス残業を止めさせるだけで160万人の雇用を作れます。」など、精いっぱい訴えてきました。

走行中の選挙カーからの政策スポットに、運転手さんたちが手を振ってくれたり、クラクションを鳴らしてくれたり、大きな反響があり、ワクワクしながらの6日間でした。

この間、3人の若い女性(いずれも20代半ば)が交替で乗務してくれたのですが、三人そろって「今、仕事がなくて実家に戻っている状態」と聞いては、喜びも半分。

我が家にも派遣社員で自活している長女と、数ヵ月後には就職活動を控えている二女がいます。

若者の雇用を、私たち庶民の生活を破壊する増税はやめてほしい、郵便局は今のままで、そして何より平和を!

日本共産党は492万票を獲得し、9議席を守りましたが、自民党は48%の得票で73%の議席を獲得!

しかし、憲法9条を守りたいというのは国民の多数意見です。そして庶民大増税や消費税増税に反対する人も多数、郵便局に税金は一円も使われていないとわかれば、郵政民営化反対も多数でしょう。 
 
一国の総理大臣が争点を隠し、嘘で固めた48%。
しかし、次の選挙には騙された国民の怒りが爆発です!

カテゴリー: Weblog | コメントする

九条歌人の会の御案内

大津留公彦さんより、下記のご案内をいただきました。
 ”短歌と ヴァイオリン” いいですね~! 近ければ私も聞きにいきたいです。
(竹橋から5分・・・かつて竹橋から専門学校へ通った時期もありました。懐かしい・・・!)
東京周辺の方、是非どうぞ。
9月24日の九条歌人の会の御案内を致します。
           記
辻井喬(詩人・作家):短歌の伝統について
田井安曇(歌人):わたしと憲法
澤地久枝(作家):「九条の会」呼びかけ人):短歌の証言性
演奏:ヴァイオリン:松野迅
短歌朗読:河路由佳(歌人)
日時などは以下に記載の通りです。
開催日時 9月24日(土)午後一時~午後四時
会場   学士会館 千代田区神田錦町3-28
参加費  1000円(当日、受付にて)
(交通)地下鉄三田線新宿線半蔵門線神保町下車一分、
    東西線竹橋下車五分。JR中央線水道橋下車約12分
http://yaplog.jp/ootsuru/

カテゴリー: 平和情報 | コメントする

政治は かえられる!

前回、「48%の得票で73%の議席!」と書きましたが、もっとわかりやすい記事をご紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もし日本全国がひとつの選挙区だったら?
今回の総選挙の結果をもとにして、「もし日本全国がひとつの選挙区だったら?」と題し、各党の比例代表の得票を合計し、得票率で衆議院480議席を単純に按分しました。
つまり小選挙区無しで、日本全国がひとつの比例区と考えた場合の議席の試算です。
これによりますと~
■自民党
今回の総選挙の全比例ブロックでの得票率は、38.18%
この得票率に対しての単純比例配分の議席数は、183議席です。
ところが、今回の総選挙での獲得議席数は、296議席ですから296-183=113
つまり小選挙区制のお蔭で実力よりも113議席も得をしていると云うことになります。
■民主党
今回の総選挙の全比例ブロックでの得票率は、31.02%
この得票率に対しての単純比例配分の議席数は、149議席です。
ところが、今回の総選挙での獲得議席数は、113議席ですから113-149=-36
つまり小選挙区制の弊害で36議席も損をしています。
■公明党
今回の総選挙の全比例ブロックでの得票率は、13.25%
この得票率に対しての単純比例配分の議席数は、64議席です。
ところが、今回の総選挙での獲得議席数は、31議席ですから31-64=-33
つまり小選挙区制の弊害で33議席も損をしています。
議席で損をしても「政権与党で池田センセイを守る」と云うところでしょうか?
■日本共産党
今回の総選挙の全比例ブロックでの得票率は、7.25%
この得票率に対しての単純比例配分の議席数は、35議席です。
ところが、今回の総選挙での獲得議席数は、9議席ですから9-35=-26
つまり小選挙区制の弊害で26議席も損をしています。
■社民党
今回の総選挙の全比例ブロックでの得票率は、5.49%
この得票率に対しての単純比例配分の議席数は、26議席です。
ところが、今回の総選挙での獲得議席数は、7議席ですから7-26=-19
つまり小選挙区制の弊害で19議席も損をしています。
■新党日本
今回の総選挙の全比例ブロックでの得票率は、2.42%
この得票率に対しての単純比例配分の議席数は、12議席です。
ところが、今回の総選挙での獲得議席数は、1議席ですから1-12=-11
つまり小選挙区制の弊害で11議席も損をしています。
■国民新党
今回の総選挙の全比例ブロックでの得票率は、1.74%
この得票率に対しての単純比例配分の議席数は、8議席です。
ところが、今回の総選挙での獲得議席数は、4議席ですから4-8=-4
つまり小選挙区制の弊害で4議席も損をしています。
■(地域政党?)新党大地
ちなみに、ムネオハウスの新党大地の得票率は、全国レベルで観ると0.64%
この得票率に対しての単純比例配分の議席数は、3議席です。
この3議席が、新党大地の全国レベルの実力と云うことになります。
しかし北海道限定1名と云う結果です。
★つまり~
現行の小選挙区制は、第1党に極めて有利で、第2党以下はすべて損をすると云う不平等な選挙制度と云うことになります。
★民意を最も正確に議席に反映させるには~
現行の小選挙区制を廃止し、全国ひとつの比例代表制にするのが一番だと考えますが、その場合、政党選挙になりますので、個人が立候補できなくなる問題がありますので、衆議院480議席の半数の240議席を全国ひとつの比例代表区として、残り240議席を中選挙区制を復活させて総選挙を行なうのが、私が推薦する方法です。
【転送転載自由】
文責★遊牧民
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 このひどい選挙制度を変えるには、この選挙制度の中で多数の議席を取るしかありません。
でも、逆に考えれば、48%を得票すれば、73%の議席を得られるんです!
視点を変えただけで、元気が出てきませんか?
 憲法九条を守りたい人を48%よりたくさん集めることは難しくないと、私は思います。
 平和の視点と政治の視点が国民みんなの意識の中で、きちんと重なったとき、政治は変えられるのではないでしょうか。
 選挙が終わり、議会の一般質問が終わってホッと一息。
9月議会の一般質問をアップし、HPも更新して、ブログの名前を 「夕張市議 くまがい桂子のブログ」から 「夕張市議 くまがい桂子の日々の思い」 に変えました。
 大先輩の方たちがインターネットを手にし始め、耳慣れないカタカナ語に違和感があるようなのです。
 老若男女、たくさんの方に 気楽に立ち寄っていただき、 思いを一つにしていけたらと願っています。

カテゴリー: とびとび日記 | コメントする

48%の得票で 73%の議席!

 衆議院総選挙が終わりました。
 半分以下の得票で7割以上の議席を占めることになった自民党。
 普段政治のことをあまり考えない人たちが、いざ選挙となって、ワンフレーズで耳に心地いい、一見わかりやすそうに聞こえる政策に飛びついたのでしょうか。
 落下傘だの九の一だの言われながら小泉さんに忠誠を誓い、目にも心地いいエリート女性たち。目と耳を奪われるから劇場選挙~なるほどね。(我が家では、「あんな首相によく忠誠を誓えるよね!」と最悪の評判でしたが。)
 しかし、この小泉ワンフレーズ政治に飛びついた人たち、期待も大きいことでしょう。誇大広告を鵜呑みにして、大きな買い物をしてしまいましたが、期待に応えてくれる政治かどうか、時がたてば誰でもわかることです。
 日本共産党は9議席をしっかりと守りましたが、前回03年比例票を33万票、04年参議院選挙を 55万7千票上回る、492万票が寄せられました。
 確かな野党として、目に見え、期待に応える働きをしてくれるはずです。
そのことをしっかりと伝えていかなければ・・・。
 更に今後、今回小泉自民党に入れて、期待はずれだと思う人が必ず大量に出るはずです。その人たちを含め多くの国民に向けて、日常的にメッセージを送ることが 次の選挙につながり、大きな波となって 帰ってくることになるのではないでしょうか。
 
 ITでの宣伝、音の宣伝、紙の宣伝、そしてさまざまな主権者としての運動への呼びかけなど。
 「郵政民営化の真実」「憲法の真実」「増税は不必要という真実」「世界は平和の流れという真実」「マスコミはジャーナリズムを捨てているという真実」などなど・・・。
 大いに語りつづけましょう!

カテゴリー: とびとび日記 | コメントする

「テロも戦争もなくす 最初の一歩 ~ 憲法9条を守る」選挙に!

  いよいよ9.11選挙が明日に迫った。
 4年前は 9・11ニューヨークの同時多発テロ(?)が 世界中の目を奪ったけれど
 今年の  9・11は大型ハリケーンの救援活動の遅れが 世界から注目されている。
 被災された方たちには 心からお見舞いをと思うが、今ひとつ釈然としない。
多分、たくさんの方たちが感じていることと思うが、「暴行」「略奪」「感染症」・・・?
 ”世界最強のアメリカが 自国民の生命さえ守れない”
 テレビ画面から流れてくる、この映像が  ブッシュ政権のテロ優先、災害軽視という、
自分の足元の危険を 放置してきた政治姿勢を 表面化した。
死者数や復興費用が同時テロを上回る可能性も 指摘されている。
 
 地球温暖化が大型ハリケーンを生んだとの指摘のとおり、「力の論理」よりも
今は 優先事項が たくさんある ということを 世界中で肝に銘じたい。
 「軍事費」という 人を殺すために 使っている「知恵やお金」を 
 「人道支援」など 人を生かすために 使っていけば テロも戦争も なくせるはず。
 明日の9・11選挙、 「テロも戦争もなくす 最初の一歩 ~ 憲法9条を守る」ことを  
たくさんの国民がえらぶ選挙になることを 心から願いたい。
あわせて 次のサイトの記事も 是非ご一読をおすすめしたい。
”皆さんのお子さん・お孫さんの命を「奪う一票」か「守る一票」か”
なぜ比例には、多くの「確かな野党」が必要か

カテゴリー: とびとび日記 | コメントする

自分たちの味方は?

9月議会の一般質問が決まりました。
今回は
1.指定管理者制度について  ~公共施設を市民本位に利用するために~
2.今後の支所・連絡所の体制について ~住民サービスの低下を極力抑えるために~
3.ごみ処理について ~ごみの有料化をさせないために~
以上3点の予定です。
 理事者とやりとりをしながら、やはり選挙談義になりました。
願いは同じなのに、組織がらみで投票をする、しかも「本当にいいのか?」と半分疑いながら・・・。
 
 役所の職員も、台風の備えをしながら、選挙の準備を進めながら、議会準備。
しかし、組織がらみの選挙で守れるものって?
 公務員は減らし、増税、憲法改定、郵政民営化。
 J党もM党も・・・。
 本当の自分たちの味方、よく見たらわかるでしょうに・・・。

カテゴリー: とびとび日記 | コメントする

「戦争をつくるな」 次の世代に9条を … 郡山総一郎

8月30日から9月4日まで、小選挙区カーに乗り、朝の8時から夜の8時まで交代で「郵政問題」「増税問題」「憲法問題」などのスポットを中心に訴え続けてきました。
 今回感じたのは、ドライバーの人たちの反応がとてもいいこと・・・!
 トラックや業者の車のみならず、一般の乗用車やRV車のドライバーの人たちも手を振ってくれたり、クラクションを鳴らしてくれたり・・・ 疲れも吹っ飛ぶ反響でした。
 議会のため、帰宅しましたが、 ここで是非紹介したいのが、イラクから帰国して 写真集 『未来って何ですか』 を出版した、カメラマン郡山総一郎さん の記事 「いま この時に」。 (しんぶん赤旗8月24日)
 ・・・・・・・・・・一部省略して抜粋・・・・・・・・・・・・・・
 今回の選挙でぼくが言いたいのは、平和を守るための投票をしてほしいということです。日本はイラク戦争に賛成し、自衛隊を派兵しています。憲法9条も変えられようとしている。「それでいいのか」と。
・・・ イラク・・・病院・・・全身にやけどを負って泣き叫ぶ子・・・母親が途方にくれたような表情で手を握って・・・民間人を巻き込まない戦争も・・・「正義」の戦争もありません。
 日本は憲法9条にそむいて、アメリカの侵略戦争に加担してしまった。この責任は選挙で問われるべき・・・すぐにイラクから撤兵すべき・・・平和のために外交を・・・莫大な軍事費を削り、社会保障に使ったらいい・・・軍備は何も生み出さない・・・
 ・・・自民党と民主党は・・・憲法9条を・・・変えようとし・・・対立しているように見せて・・・一致している・・・怒りがこみ上げてくる・・・こんなに激しく何かを憎んだことはありません。
 「戦争をつくるな」戦争ができる国になってはいけない。・・・憲法九条のある日本を次の世代に引き継ぎたいのです。
 日本共産党への思いは「信頼」です。「この人たちは同じものを目指している」と。国会で平和を守る力になっていますね。大きくなってください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・抜粋終わり・・・・・・・・・・・・・・・
  同じ思いの たくさんの人たちが 手をつなぎ、 少しでもその輪を 大きく大きく・・・!
戦争する日本には させたくない!!

カテゴリー: 平和情報 | コメントする

一揆をおこす!?

七月からはじめた街頭宣伝が二九日までで118カ所になりました。
「いま、六〇年前に終わった戦争をどう見るのかが、国の内外から問われています。
郵政民営化、靖国問題、教科書問題、大増税、憲法改定問題…確かな野党、共産党を!」
と訴えています。
 物陰や網戸の陰で、駐車場の車の横に立って、自転車を止めて座り込んで、ベランダで、畑で、たくさんの方が聞いて下さいました。
「暑いのに、ご苦労様です。また、戦争になったら、たいへんだもの…。がんばってくださいね。よろしくお願いします。」と、声をかけてくださる高齢の女性。
 すぐ目の前で 腕組みをして じっと聞いて下さった男性が、 「今の政治は本当に腹が立つ。なして政治家は、貧乏人がこんなにいるのに、自分の懐のことしか考えないんだ?
 だから、犯罪も増えるんだべ! 小泉がここにいたら、ぶったたいてやりたい!一揆をおこすべ!って言ってるんだ!
 少ない年金は減らされる、 税金は増える、俺たち、ぎりぎりの年金で暮らしてるんだ。
病院にも 行かねばなんない。食べる物 減らすしかないべ! 贅沢なんかは、しなくてもいい。俺たちみたいな貧乏人でも、安心して暮らせるようにするのが 政治家でないのか!
友達は首吊って死んだ。 俺も死んだほうが楽だと 思うときがある。 誰でもいいから、何とかしてくれ!」 と 一時間以上も ご自分の病気と 生活苦、政治に対する憤りを 話されました。
 今度の選挙で 自民・ 公明・ 民主のどの党が伸びても、
庶民は、「近くて安心の郵便局を奪われ」
庶民は、「大増税と社会保障の切捨てで、暮らしが壊され」
庶民は、「憲法改悪で戦争に連れて行かれて殺し合いをさせられる」

… これでは 奴隷と同じです!
現在の弱肉強食政治、何としても終わらせましょう!
私たちの一人一人が大事にされる、人間らしい暮らし、
平和で安全で 明日に希望が持てる、笑顔で暮らせる社会のために
年金も 社会保障も 子育て支援も 教育も 医療も ・・・
国民が みな満足できる国が あるのですから、日本に できないわけがありません。
世界第2位の 経済大国!、同じく2位の軍事大国!、金持ちニッポン!
・・・ ここは、やはり一揆しかありません!
もちろん、武器は投票用紙で お願いしますね。

カテゴリー: 暮らし | コメントする

日本で「最も大切なもの」を守るために

「恥ずかしい歴史教科書を作らせない会」の goo-needsさんの提言を ご紹介します。
日本で「最も大切なもの」を守るために … goo-needs ・・・
■ 「最も大切なもの」
日本で「最も大切なもの」は何でしょうか。
「国益」などではありません。
民主主義国家である以上、日本で「最も大切なもの」とは、主権者である「国民」に他なりません。
特に、国民一人一人の命ほど大切なものはありません。
あえて、「国益」を言うのであれば、その最優先事項は「国民の命を守ること」でなくてはならないと思います。
それを抜きにした利益を国益と呼ぶならば、その国は、民主主義国家を名乗る資格はありません。
■ 60年前まで行なわれた戦争
日本は60年前まで、国民の命など、どうでも良い国だったと言えるでしょう。
当時、最優先におかれたのは、「天皇制を守ること」と、そのための「戦争を遂行すること」でした。
二つ挙げましたが、どちらが優先されたかは、分かりません。
戦争が始まったとき、それを決めた人たちの頭の中は「開戦」しかありませんでした。
1941年11月、「対米英蘭(米国・英国・オランダ)戦争」開戦を決めた東条英機氏らは、昭和天皇に裁可を求めました。
昭和天皇は、「大義名分は如何に考うるや」と東条氏に尋ねます。
この問いに対し、東条氏は「目下研究中にて、いずれ上奏致します」と答えています。
彼らの中には「開戦」しかなく、その理由付けや天皇は、頭になかったのではないかと思います。
当時の最高権力者の天皇さえ頭にないのですから、国民(当時は臣民)の命のことが顧みられたとは、全く思えません。
■ 「備えあれば憂いなし」なのか
今はどうでしょうか。
「最も大切なもの」である国民の命は、本当に最優先で考えられているでしょうか。
「いま、どこかの国が攻めて来たら、どうしますか。」「いま、戦争が始まったらどうしますか。」
こんな問いかけを良く聞いたのは、有事法制が問題になっていたときでした。
小泉首相は「備えあれば憂いなし」と叫びました。
では「備え」として、緻密な有事法制を定め、「戦争放棄」の憲法を変えて「戦争する国」にすれば、「最も大切なもの」である国民の命を守れるのでしょうか。
私は、「守れない」と断言します。
■ 有事法制・ミサイル防衛の愚
いま、有事法制ができてしまい、想定されているのは「武力攻撃事態」です。
「ある国が攻めてきた」「ある国が攻めてくるおそれがある」「ある国が攻めてくると予測される」、こうした場合を「武力攻撃事態」と呼び、多くの人々が戦争協力を義務付けられます。
その人々とは、自衛隊・警察・自治体職員(公務員)とともに、病院の医師・看護師、バスや列車あるいはトラックの運転士、旅客機や旅客船の乗務員、空港・電力・ガス・燃料・電話・携帯電話会社の職員・郵便局員など、大変広範にわたっています。
数千万人という規模であり、まさに「国家総動員体制」です。
こうした国民が、「武力攻撃事態」のとき駆り出されていくのです。
前線近くで、任務に従事することも多々あるでしょう。その命は、守られるでしょうか。
また、有事法制が想定しているのは「地上戦」です。
ある国の舞台が、どこかの海岸にでも上陸して、国内で戦争を開始するというのです。
助けが来るまでの間、沿岸に住む人々の命は守られるでしょうか。
ミサイル攻撃を想定して、今後十数兆円を投じて、MD(ミサイル防衛)システムを導入するといいますが、このシステムは、アラスカと南太平洋上のマーシャル諸島の間の実験でも失敗するほど、役に立ちません。
また仮に将来、より信頼性の高いシステムが構築されたとしても、それをかいくぐるようなミサイルも同時に開発されていくでしょう。
本当にミサイルが飛んで来たとき、国民の命は守られるでしょうか。
どんな場合でも、戦争を始めた時点で国民の命など守られなくなることは明らかです。
■ より危険な「先制攻撃」論
では、受身ではなく米国のように「先制攻撃」ではどうか、と思うかもしれません。
どこかの国と対立すれば、「やられる前にやってしまえ」とばかりに、直ちに攻撃を行ない、徹底して反撃を封じるというものです。
この方法では、もしかしたら一時的に国内での犠牲は防げるかもしれません。
しかしその後、この先制攻撃を禁じた国連憲章に違反する戦争だとして、国連軍が押し寄せるでしょう。
全世界の国々を相手に戦って、国民の命は守れるでしょうか。
仮に米国等をうまく抱き込んで、国連軍の派遣を阻止したとします。
しかし、先制攻撃に対する反感が、テロとなって返ってくることに怯え続けなければなりません。
先の英国でのテロ、スペインのテロ、米国の9・11テロを思い浮かべて下さい。奪われるのは、国民の命です。
さらに実際に、日本が軍隊を持ち、「先制攻撃を辞さない」という立場を取ったとします。
周囲の国々はどう思うでしょうか。絶えず「先制攻撃」を警戒し、緊張は高まります。
逆に、「日本が、やられる前にやってしまえと言うなら、こちらも同じく、やられる前に先制攻撃に出よう」とするのは当然、想定しなければなりません。
互いに先制攻撃を競い合ったとき、国民の命は守れるでしょうか。
「備えあれば憂いなし」どころか「備え」が「憂い」を招くということもあるのです。
ここでも、戦争を始めた時点で、国民の命を守れる保障は全くないのです。
そして奪われるのは、私の命かもしれませんし、皆さんの命かもしれないのです。
■ 国民の命は、戦争や武力では守れない
「最も大切なもの」である国民の命は、戦争や武力では守れません。
国際協調主義に立った「外交努力」によって守っていく以外にないのです。
それこそ、日本の人々が60年前に痛感した真理だったはずです。
それを忘れ、再び軍を持ち、「戦争する国」を目ざして、「改憲」を叫ぶ政治家がいます。
それは、これまで書いてきた通り、国民の命を守る上で「逆効果」に過ぎません。
彼らが描く「最も大切なもの」とは何でしょうか。
「米国の要求」でしょうか。
「軍需産業からの要請」でしょうか。
「単なる懐古主義」なのでしょうか。
なかなか絞りきれませんが、一つだけ言えるのは、彼らが国民の命を「最も大切なもの」とは考えていないということです。
私は、本当に「最も大切なもの」を守るために、私たちを「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうに」と決意し、「平和のうちに生存する権利」を全世界の人々に保障し、戦争・武力による威嚇・武力の行使について「永久にこれを放棄する」と誓った、日本国憲法を守り、世界に広げながら次代に引き継ぎ、60年間の平和を1年1年、積み重ねていかなければならないと思います。
これが、戦後60年にあたっての、私の決意です。
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)・・・・・・・・・・・
 一人一人の人間が自由を縛われ、「国策」という 凄惨を極めた 「戦争を強制された20世紀」。
 その時代に逆戻りさせないために「国家の暴走を食い止めるブレーキ」、
「権力の横暴を縛る最高規範の日本国憲法」が制定されました。
 「平和と自由」を 守ってくれている 日本国憲法・・・。
 学校ではきちんと学ぶ時間はありませんでした。
「あなたの平和憲法を知っていますか?」 是非、ご一読ください。
 いま、私たちの一人一人が
「20世紀の強制された戦争の歴史」 と、「21世紀のあるべき姿」 を
真剣に 考える時ではないでしょうか。

カテゴリー: とびとび日記 | コメントする