議会懇談会を開催 ~ 「市民生活は問題だらけ」

2013.11.8. 議会懇談会

2013.11.8. 議会懇談会

本日の議会懇談会~いよいよこれまで(財政破たんから7年)の苦悩が、参加者の口からはっきりと言葉になって現れた、夕張市議会にとって画期的な日となりました。

■夕張観光協会:会員は市内外合わせて六十数名。プトマチャンベツ川の上流からの水と土砂の流出により、『「北のゼロ年』ロケセットが営業停止となり、収入激減、会の事務所経費が厳しい。市庁舎の中に間借り、もしくは、助成金を。

■連合:(ゆうばり小学校教員組合)教育予算の拡充を求める請願になぜ議会が賛成してくれないのか。このままでは市内に40人近い学級が増えていく。特別支援が必要な子も6%いるのに、教職員の採用が少なく、手が足りない。市の予算拡充が無理ならなおさら、国に要求すべきではないか。

■労連:三者協議も大きな進展は見えない。高齢化の波で夕張から去っていく高齢者が後を絶たない。夕張市の再生は国・道の責任がある。今一度、議会の懇談で詰めてもらいたい。(高教組)30人以下学級にすべきという意見書を挙げてもらいたい。議会基本条例はつくるだけでなく住民自治のために活用してほしい。特定秘密保護法案についての反対意見書、再生計画の期間短縮・債務カットを求める意見書、希望の持てるまちづくりー市民の声をいけんしょとしてあげてもらいたい。カジノ構想について、議員それぞれの意見を聞きたい。

■民生児童委員:(54名)一人、58200円だけの予算で研修・活動・交通費を賄う。ふれあい祭りで食品を売って活動費をねん出している。地域の支援者・行政へのパイプ役の仕事。44.7%の高齢者の見守り、孤独死を防ぐために安否確認・声かけ、学校支援ボランティアでは、バス停での安全指導・見守り活動等多彩であるが、高齢化で人員不足。地域の協力が必要。

■老人クラブ連合会:73歳以下の「若手老人クラブ」を作ろうとしたが、その若手がいない。働く場所をつくって市内に若い人を増やしてほしい。

■校長会:子どもたちの安全・安心が保障されていない。異常気象もあり、備蓄やハザードマップを。少子化であればこそ、幼稚園・保育園から高校まで一貫教育ができないか。資料をあつめ検討を。

■PTA連合会:中学校の部活の他市での試合に費用がかかる。廃品回収で30~40万円はつくれるが、全道大会、全国大会になると遠征費用が不足。市のサポート・予算化を。特別支援員の配置を。学校の1校化に伴い、子どもたちと大人が交流できる地域コミュニティーが希薄になっている。子どもの遊び場が必要。高校までの一貫教育の検討を。

■芸能協会(16団体200名):ハンカチ基金で『芸能特選』を開催したが、他市町村は教育委員会が主催で市や町をあげて文化祭を開催している。夕張では発表する場がない。照明や音響は高額なので、教育委員会が主催の文化祭で舞台発表も含めた市民の文化祭をやってもらいたい。

■青少年育成協議会:全道の会費で3.3万円、空知と南空知の会費で4万数千円がかかる。市で予算化を。

・・・今回の懇談会は「子育て・教育・文化・福祉」に対する予算がどうして必要で、『現在のゼロベースではどうしようもない』という、各団体の代表者の心からの叫びであると感じました。財政破たんから7年、よくここまでみんな我慢してきたと思います。

私の発言として・・・カジノは不要であり、反対であること。本日の皆さんのご要望はほとんどが予算が必要であり、「必要な予算をどう作り出すのか」 皆さんと知恵を集めながら再生計画を抜本的に見直していく必要があると思う。議会基本条例の学習会をしたときにも講師の先生からは「特に夕張は、行政ができないことを、違う側面からやっていくことが議会の役割」というお話もいただいた。皆さんと知恵をあつめて、今後の方向を考えていきたい。・・・と述べました。

責任のない市民に、国や道の責任を棚上げにして、すべての借金を押し付ける「夕張財政再生計画=夕張人口削減計画(?)」  展望の見えない市の行政に、人口流出が止まりません。  健康で文化的な生活を求めて、市民が立ち上がる時が来たように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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韓国でも『住民自治』

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 10月初旬、SBS(旧ソウル放送)からインタビューの申し込みがありました。

さて、インタビュー当日、この番組はソウル大学との共同制作で、「中田市政はワンマン・トップダウンで、他からの意見を聞こうとしなかったことも、破たんの原因の一つと聞いている。今、韓国でも同じような自治体が問題となっているため、現在の夕張市の状況、民主主義・地方自治・情報公開・首長と住民との対話等について話してほしい」ということでした。

そこで、「当時は国の大きな政策転換の中で、三セクの決算状況も公開されず、借金の額も闇の中だったことが巨額な赤字の原因の一つにもなった。

現在は、『市長とのふれあいトーク』や、市民5人以上が集まれば『市長と話そう会』、また、市民参画の協議会・検討委員会などが設置され、議会も各種の懇談会を開催し、市民の要望を聞く機会を何度もつくっている」こと等をお話しました。

最後に「住民の側からの自治について、どう考えるか」という質問。

とっさに「権力者が勝手に決めて上から押し付けるのは、自治ではなく統治。民主主義は住民が生活の中から問題点を出し合い、行政と住民が話し合いで解決、実現させていく『住民自治』が大切ではないでしょうか。」とお話しすると、笑顔でOKサイン。

まさに、「地方自治は民主主義の学校」です。

巨額な代償を支払って得た夕張市民の『住民自治』は始まったばかり。財政破たんの責任と分担を明確にするのはこれからです。

※写真は記念にいただいた、「SBS」のロゴ入りボールペンセットです。

 

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フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実(仏・独共同の国営放送局ARTE 2012年4月)


フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実 投稿者 IAppealToYou

★「4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由」(日本語字幕)所要時間:約52分         ~こういうことをきちんと情報共有することが、民主主義の第1歩のはずではないでしょうか。

Arte (アルテ:Association Relative à la Télévision Européenne) はフランス語およびドイツ語で放送される、独仏共同出資のテレビ局。ドイツ、フランス、カナダ、イタリア、ベルギー、オランダ、スイスで展開されている。

※参考解説:再稼働を問う) 原子炉と使用済み核燃料とを建屋に「共存」させる危険

 

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昨年の9月号外…夕張市の財政破綻=国と道庁の責任は多大!!

民報ゆうばり2012.9.号外改訂版

ようやくこの新サイトのホームページに「民報ゆうばり」 を まとめてアップしました。

その作業をしていて、昨年9月に発行した

「民報ゆうばり9月号外」を改めて眺めてみると・・・ そうでした・・・あの時はまだ 民主党政権!

12月の総選挙で・・・また自民党政権、しかも、ゾンビ内閣といわれる安倍内閣・・・

2012.9.民報ゆうばり号外_01

夕張問題も進展は見えず、福島も・・・ 沖縄も・・・

年金も 社会保障も 介護も 平和も 雇用も・・・

憲法 第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

民報ゆうばり-2012-09月号外     

 日本国憲法にねざした政治を 求めて、 政治を変えていくしかありません!

 

 

 

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高レベル放射性廃棄物のおもりに100万年!

2013.10.6.民報1

9月14日に開催された、小出裕章氏による講演内容を、「民報ゆうばり」にまとめました。

●高レベル放射性廃棄物のおもりに100万年!~それに引き換え日本は邪馬台国からまだ1800年あまり・・・明治維新からたったの145年!

●無毒化する技術はなく、放射線管理区域(1㎡あたり4万ベクレル)並みの地域が、東北から関東の一部にまで広がり・・・

●北海道に住んでいる人が日本はあぶないと言って、アメリカ西海岸に逃げたとすれば、さらに被曝・・・

▶全文を読むには 2013.10.6. をクリック!

▶9/14 小出裕章氏による「私たちの未来と原発―地球~命が根付けた稀有の星」(医療9条の会 http://iryo-9jyo.net/ 主催)のビデオ視聴は 下記から、資料はこちらからどうぞ。

(1) http://www.ustream.tv/recorded/38731873

(2) http://www.ustream.tv/recorded/38734325

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「国・道の責任」追及を避けていては、子どもたちに〝正義〟を示すことはできません!

9月議会の質問内容をお知らせします。

9月10日、第3回定例議会において、夕張市の再生に向けて「移住の受け入れについて」「財政再生計画の期間短縮について」質しました。

質問1 人口減が続く現状打開のために、団塊世代の大量退職や被災者の方たちの移住に向けて、他市町村のように、北海道移住促進協議会へ加入(年間5万円の経費負担)し、「移住のワンストップ窓口の設置」、滞在型施設の「ちょっと暮らし」体検棟設置の実施を。

―人員確保が問題―

答弁1 現在、道内179市町村のうち、123市町村がこの事業に取り組んでおり、必要で重要と考えている。残念ながら、本市においては依然として行政執行体制が厳しく、来年度以降の今年度末において3名の退職者、4名の派遣職員の帰任で7名の減が予定されているが、この補充について、現時点では非常に不透明。体制確保に向けて国・道と協議中であり、現時点で新たな事業は困難。しかし人口減に歯止めをかけるため、交流人口を増やすこと、定住対策について、これまで以上に可能な限りの手法でPRに努めたい。

再質問1 職員の補充も認められない状況で、本当にそれでまちが再生できるのか。再生に向けてしっかりと職員体制の確保をし、若い職員の採用もして、職員の皆さんがゆとりを持って、市民のために頑張れるようにしていただきたい。

再答弁1 市民の皆さんにしっかりとした行政サービスを提供する上でも、しっかりと人員確保をしていきたい。

質問2 市長は「財政再生計画の期間短縮に、不退転の決意で取り組む」と述べているが、これまでの経緯・現状・今後の展開は。

―期間短縮は三者共通の思い―

答弁2 期間短縮について、国・北海道に働きかけており、揺るがぬ目標である。(結果的に期間短縮に結びつく)財政支援を強く要望しており、国からは「財政再生計画の期間短縮が悲願であることはよくわかった。毎年度、毎年度考えていきたい」という回答だった。本年3月、新藤総務大臣から「厳しい財政体制の維持、地域活性化の二つの相互作用によって、期間短縮の願いが実現できないか協議を続けていく」という発言。第2回目の3者協議後の懇談の場において、国からは「できるだけ早く卒業したいという思いを受け止めつつ、CBM(炭層メタンガス)などの取り組みを計画に盛り込み、活力あるまちづくりをすすめるという努力に対して、協議を通じて議論をしたい。」という発言。財政再生団体を早く脱却することは三者共通の思い。市内視察の機会を通して、夕張の現状をしっかり把握していただき、地域再生のための事業の実施と、期間短縮の重要性について、説明をしてきた。現状を踏まえた深い議論の必要性について理解された。

―若い世代の市外流出に危機感―

現状認識として、財政破たん以降、近隣の自治体との子育て環境の比較により、子育て世代をはじめとする若い世代の市外流出が顕著になっていること、人口減少を痛感している。今年度10月より乳幼児医療費医療費の無料化、定住対策の一環として子育て環境の充実を進める方針を三者が共有。こうしたコンパクトシティ実現への取り組みにより、人口流出の歯止め効果を期待する。市民の思いを大切に、将来に向けて希望の持てるまちづくりを進め、なおかつ、出来るだけ早い期間で財政再生団体を脱却することが、市民・議会・行政の総意と考える。今後も市民の理解と協力を得ながら、財政再生計画を着実に推進しながら、期間短縮の実現に向け、国と北海道と真摯な協議を行っていきたい。

―子どもや市民のために破綻の真実追究を―

再質問2 財政破たんの責任は国や道にもあることは、研究者の間でも定説。夕張の子どもたちや市民の信頼にもかかわる問題であり、真実をしっかりと追求すべき。国・道の責任を明確にすることが、今必要ではないのか。

再答弁2 私もマスコミを中心に、不適切な会計処理と過剰な観光投資のみが情報として先行し、誤解を持っている人がいることから、歴史的な経過については、市を代表してあらゆる機会を通じて伝えている。

要望 「国・道の責任」追及を避けていては、子どもたちや市民に〝正義〟を示すことはできません。夕張の再生を考える高齢者の会の決議文にもあるように、高齢者・若者・子どもたち・孫たちのためにも歴史的な事実を明示しながら「国・道の責任」にも言及し、「財政再生計画の期間短縮」の早期実現を。

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9月議会が始まります

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9月議会が10日から始まります。

今回の質問は

「財政再生計画の期間短縮について」と

「ワンストップ移住相談窓口について」の予定です。(詳細は後日・・・)

写真はわが家の横を流れる小川の向こう岸で散歩する親子の鹿!

珍しくはないのですが、ようやく写真に撮れたので、みなさんにご紹介しました。

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福島の5家族の保養、終了しました。

s-P8070430今年も福島の5家族の保養を無事終了しました。

詳細はこちらから~

長期の保養をされていたご家族も22日に夕張を発ち、23日には仙台港に到着。

「来年からは自分たちでNPOを立ち上げ、地元で助成金を獲得して、毎年夕張に来れるように、がんばります!」と元気に帰途につきました。

明日からは支援いただいた方たちへの『夕張り夢再生館だより』の送付と参加された方たちへの記念の写真(DVD)などの作成、送付…9月議会の準備、研修会への参加などなど、めまぐるしい日々が続きます。

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「頼むから勝って、無年金を解決してくれ!」・・・職員からも~

安心できる社会保障

今日の朝、以前無年金のことで 生活相談を受けた70代の方から電話。

・・・俺さ、今まで家族で他党を応援してきた。 だけど、今回は共産党に家族全員4票入れるから~

私: 「ありがとうございます!」

・・・年金の事でさ、いろいろなところに相談に行った。  年金の事務所でさ、職員がいうんだわ。

「このままでは無年金はどうにもなりません。  選挙の際、”無年金をなくす!” という政策の ところを応援することです。

(画像はクリックで拡大表示されます)  選挙で勝って、そういう政策が国会で決まったら、テレビでも新聞でもニュースになるから、そしたらまた来てください。 すぐに手続きをします!」

・・・いままでさ、共産党は 小さくて力がないと思って入れなかった…。

私:「東京都議会選挙、みましたか? 民主党を追い越して第3党になりました! 今回も・・・」

・・・うん、知ってる! だから頑張ってほしいんだ~ 「全国で120万人も無年金者がいる」って職員がいってた。 頼むから頑張ってくれ!

私:「わかりましたよ~! がんばりますから、応援、お願いしますね!!」

 

 

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動画で見る・・・ワタミ過労自死ご遺族による自民党本部への要請

・・・仕事を辞めた今でもなお、夜中の2時に徘徊しなければ眠れない元ワタミ従業員。

有給休暇を取りたいと言ったら 「甘えるな」と 叱責された現役労働者。

美菜さんも 最後には 「もうくたびれきった」

「渡邉氏は120%働けと言うが弱肉強食。 これが本当なんだろうか」こう自問しながら、

高いビルの屋上から身を投げることでしか休めなかった・・・

詳細は こちらから・・

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