本日の議会懇談会~いよいよこれまで(財政破たんから7年)の苦悩が、参加者の口からはっきりと言葉になって現れた、夕張市議会にとって画期的な日となりました。
■夕張観光協会:会員は市内外合わせて六十数名。プトマチャンベツ川の上流からの水と土砂の流出により、『「北のゼロ年』ロケセットが営業停止となり、収入激減、会の事務所経費が厳しい。市庁舎の中に間借り、もしくは、助成金を。
■連合:(ゆうばり小学校教職員組合)教育予算の拡充を求める請願になぜ議会が賛成してくれないのか。このままでは市内に40人近い学級が増えていく。特別支援が必要な子も6%いるのに、教職員の採用が少なく、手が足りない。市の予算拡充が無理ならなおさら、国に要求すべきではないか。
■労連:三者協議も大きな進展は見えない。高齢化の波で夕張から去っていく高齢者が後を絶たない。夕張市の再生は国・道の責任がある。今一度、議会の懇談で詰めてもらいたい。(高教組)30人以下学級にすべきという意見書を挙げてもらいたい。議会基本条例はつくるだけでなく住民自治のために活用してほしい。特定秘密保護法案についての反対意見書、再生計画の期間短縮・債務カットを求める意見書、希望の持てるまちづくりー市民の声をいけんしょとしてあげてもらいたい。カジノ構想について、議員それぞれの意見を聞きたい。
■民生児童委員:(54名)一人、58200円だけの予算で研修・活動・交通費を賄う。ふれあい祭りで食品を売って活動費をねん出している。地域の支援者・行政へのパイプ役の仕事。44.7%の高齢者の見守り、孤独死を防ぐために安否確認・声かけ、学校支援ボランティアでは、バス停での安全指導・見守り活動等多彩であるが、高齢化で人員不足。地域の協力が必要。
■老人クラブ連合会:73歳以下の「若手老人クラブ」を作ろうとしたが、その若手がいない。働く場所をつくって市内に若い人を増やしてほしい。
■校長会:子どもたちの安全・安心が保障されていない。異常気象もあり、備蓄やハザードマップを。少子化であればこそ、幼稚園・保育園から高校まで一貫教育ができないか。資料をあつめ検討を。
■PTA連合会:中学校の部活の他市での試合に費用がかかる。廃品回収で30~40万円はつくれるが、全道大会、全国大会になると遠征費用が不足。市のサポート・予算化を。特別支援員の配置を。学校の1校化に伴い、子どもたちと大人が交流できる地域コミュニティーが希薄になっている。子どもの遊び場が必要。高校までの一貫教育の検討を。
■芸能協会(16団体200名):ハンカチ基金で『芸能特選』を開催したが、他市町村は教育委員会が主催で市や町をあげて文化祭を開催している。夕張では発表する場がない。照明や音響は高額なので、教育委員会が主催の文化祭で舞台発表も含めた市民の文化祭をやってもらいたい。
■青少年育成協議会:全道の会費で3.3万円、空知と南空知の会費で4万数千円がかかる。市で予算化を。
・・・今回の懇談会は「子育て・教育・文化・福祉」に対する予算がどうして必要で、『現在のゼロベースではどうしようもない』という、各団体の代表者の心からの叫びであると感じました。財政破たんから7年、よくここまでみんな我慢してきたと思います。
私の発言として・・・カジノは不要であり、反対であること。本日の皆さんのご要望はほとんどが予算が必要であり、「必要な予算をどう作り出すのか」 皆さんと知恵を集めながら再生計画を抜本的に見直していく必要があると思う。議会基本条例の学習会をしたときにも講師の先生からは「特に夕張は、行政ができないことを、違う側面からやっていくことが議会の役割」というお話もいただいた。皆さんと知恵をあつめて、今後の方向を考えていきたい。・・・と述べました。
責任のない市民に、国や道の責任を棚上げにして、すべての借金を押し付ける「夕張財政再生計画=夕張人口削減計画(?)」 展望の見えない市の行政に、人口流出が止まりません。 健康で文化的な生活を求めて、市民が立ち上がる時が来たように思います。