りぼん・ぷろじぇくと 「戦争のつくりかた」あとがきより 〜東京新聞特別報道部 田口 透

 今、いったい日本ではなにが起きているのでしょうか。
 まず、教育の周辺。君が代、日の丸問題では、監視役が学校に派遣され、君が代を歌わず起立しなかった先生が処分されました。

ばかばかしい話ですが、子どもたちの歌声の大きさをチェックするところまで出てきました。教育基本法の改正では、「愛国心」の強制も始まるでしょう。もちろん、すでに教育現場では、先取りの形で「心のノート」が「愛国心」を教えていますが。

 生活の周辺はどうでしょうか。治安、防犯という意味からの監視カメラの街角への設置、警察の合法的な盗聴の実施、テロ対策を名目とした全国の港のフェンスによる封鎖、コンビニからの有害図書排除という表現の自由への事実上の圧迫、政府からの有形無形のテレビ局などへの「圧力」など、実はじわりじわりと私たちの生活は息苦しくなっています。

 さらに、イラク戦争反対のビラを配っただけで逮捕され、七〇日以上拘束された人たちの事件からは「政府の都合の悪いことをするとどうなるか」という「事実」を突きつけられ、とても胸がざわつきました。日米安保を研究する大学の先生からこんな話を聞きました。

「もし、昨年三月に憲法九条がすでに改正され、集団的自衛権の行使が認められていたら、日米安保の観点からも間違いなく開戦当初から自衛隊を派遣するという英国と同じ道を歩んでいたはず。もう一度、九条改正とイラク戦争をつなげて考えてみてほしい。」

 他のメンバーからは「当時、日本が戦争に巻き込まれていたことに気づかなかった。戦争は突然やってきた。あとから思うと、確かに暮らしは厳しくなっていたけれど…。」

「戦争は戦争の顔をしていません。」「力めば力むほど、相手は聞いてくれない。知恵を使わなければならないし、あきらめずに、ボールを投げ続けていくしかない。」

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