昨年の年明けから、「新型コロナウィルス」一色の年となりました。
小中学校の休校や、大学ではオンラインでの講義が常態化したこと、秋になって、学生のアルバイトや保護者の収入の減少で、年度末には三人に一人が休学・退学を決めているというショッキングなニュースが報道されました。
年末には、さらにショックなニュースが・・・
●日本には、困窮した女性に「体売ってこい」という社会状況があります。本人の選択だといわれ、そこでの女性の苦しみはないことにされています。(10代女子を支えるColabo代表 仁藤夢乃さん 12月22日 しんぶん赤旗)
●売春客待ち疑い、61人逮捕 大阪「泉の広場」17~64歳 (2020年12月5日 日経新聞)
●12月5日放送のNHKクローズアップ現代では、「『パパ活』の闇 コロナ禍で追いつめられる女性たち」
――対人サービスの職場に女性が集中していて、非正規の人たちが多かったことと、夜の街に働きに出ようと思っても、飲食店はほとんど営業できておらず、直接風俗の世界に入ってしまう。
『パパ活』という言葉から分かるように、これは女性が男性に利用されている。男性優位の社会があるにも関わらず、そのこぼれ落ちた女性が売春をした。「それって自己責任じゃないの?」とか「自業自得だよね」と言ってしまう。
でもこれは、不当に男性優位の社会というものを、正当化することでしかない。きちんとその問題の根源を見つめて、どうやれば私たちは平等に生きられるのか、ということを考える。そこでしか、スタートラインに立つことはできない。 (作家 石井光太さん)
「『死にたい』とか『消えたい』とか、『つらい』っていうつぶやきもあるし。『死にたい』で検索すると、回答受付中だけで3,043件。今までの解決済みも入れると33万件。適切な場所に相談できるように、誘導できる人たちがSNSにどんどん入っていったらいいんじゃないか。」 (そだちの樹 代表 吉川彩香さん)――
にわかには信じられない、目を覆いたくなるような悲惨な日本の状況です。
災害でもパンデミックでも、どんな時でも「健康と暮らしが最優先で守られる」「平等に生きられる社会」=「人権が最優先の政治」を求め、声を上げ、広く広く声を集めて、政治を変えましょう!