一人暮らしで、足に障がいを持った女性の除雪の相談に伺いました。
夫さんが他界され、昨年は足の痛みをこらえながら、私道50mほどを除雪機を押して生活道路を確保されたのですが、
その無理がたたってか、左足が壊死のためひざの下から切断。
2種4級の障がいをもつ身に。しかしパワーあふれる彼女は義足をつけ、車の運転もこなします。
ところが、困ったのは除雪です。いくらパワーにあふれていても、義足で除雪機を押すことはできません。
市の福祉除雪では~玄関先だけが対象で該当せず。
シルバー人材センターでは~メンバーが高齢者なので、除雪機の操作はできない決まり。介護保険では~除雪は頼めない。
そこで「生活相談」となった次第です。
最悪の場合は、市営住宅への転居も視野に、方策を探しました。
市の障がい者福祉に行ってもらちがあかず、公営住宅の入居相談の窓口で相談をしてみると、持ち家がある場合、処分しなくてはならず、これもそう簡単にはいきません。
結局、窓口の女性職員が 民間の除雪請負のチラシを思い出してくれたおかげで、一気に解決しました。
1時間1,500円という良心的な料金ですが、この費用に対応する福祉施策がまったくないのです。
一冬どの程度の費用になることでしょうか。
介護保険では、除雪は対象にならず、障がい者福祉でも・・・。
雪国で障がい者や高齢者が自立して生活していくためには、除雪支援は欠かせません。
「高齢になっても、障がいを持っても、自立して生きていきたい!」~この人間として当たり前のことを実現するのが「介護保険」や「障がい者自立支援法」ではなかったでしょうか?