大事なのは考える力は言葉だ ということ・・・井上ひさし 

言葉にはすごい力がある。
          ところがこの力を逆用する人もいる
』…井上ひさし さん
(11月21日、札幌中央区での講演
              「日本語の力をつけることの大切さを考える」 から)
「脳が成長する」ということは、赤ちゃんの頭の中にある文法書と地武器が成長していくということ。3歳くらいになると語彙が膨れ、言葉によって自分と違うものを整理していく。世界を言葉で分析していくわけですね。
 12~14歳で一気に辞書が膨れだし、世界を秩序づける力を持ってきます。そして世界で生きるための人生観もできてくる。私たちは言葉で世界を知り、ものを考える。そして自分を確立するんです。
 言葉にはすごい力があります。物語の力・・・夢中になっているうちに、(危機を)忘れてしまう。こういうことが言葉ではできるんですね。
 ところが、この言葉の力を逆用する人もいる。かつて「ファシスト」という人々がやったことで、特徴は、奇妙な言葉を発明すること。
 例えば「仮想敵」。仮想敵ができると軍隊が予算を要求できる。陸軍が旧ソ連を仮想的にし、海軍はアメリカを仮想敵にして予算を分捕る。
 だから、現在の北朝鮮を仮想敵にしようとするのは危ない。言葉を発明した瞬間に、敵があるように私たちには見えてくるんです。
 みなさん、日本の国家予算82.2兆円。このうち税金がカバーできるのは6割だけ。われわれは借金しながら税収の2倍近くの贅沢をして、そのつけは子孫に回るんです。
 郵政改革は、「郵政」「改革」というそれぞれ別の言葉ですが、この二つの言葉をくっつけると、誰も反対できなくなる。郵政改革に賛成したつもりでも、憲法改正や戦争にもオーケーを出してしまった。
 私たちは言葉の魔術に引っかかったんです。大事なのは、私たちの「考える力」は言葉だということ。いい加減な日本語でものを考えるのはやめてほしい。
 ちゃんとした日本語で物事を把握して進んでいかないといけない。そこに早く気がついてほしい。そして、質素な生活で借金を返さなければならない。
 そうでなければ、国債管理あるのみ。これで私の 「戦闘演説」 はおしまいです。 
(12月4日付け 北海道新聞 札幌圏32 要約)
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本当に ”言葉には すごい力がある!” 
 憲法も 公約も 個人の意思も すべて言葉!
だからこそ ”平和”を 発信するブロガーに 不戦の誓い 憲法9条をまもるための 
「ブロガー版9条の会」 『9条守ろう!ブロガーズリンク』 が できました! 心から賛同します!!

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