4月21日から23日まで、共産党議員団で被災地の視察に行ってきました。
21日はいわき市四倉町の除染廃棄物仮置き場へ。原発事故の完全賠償をさせる会の菅家さんにガイドをお願いしました。
~地域の一部が30㎞圏内で、手つかずの状態でそのまま放置状態~仮置き場から移転の予定はありません。
22日は飯館村(役場から道一本隔てた駐車場の線量が高く、1.534マイクロシーベルト)の視察の後、浪江町に入り、副町長渡邉文星さんのお話を伺いました。
「地震や津波は天災だが、原発事故は人災です。原発はコントロールされていると説明されてきた。他の地域も住民が全員避難するシュミレーションをしてみたらいい。
放射能の流れも情報公開されず、最初にここよりも線量の高いところに避難してしまった。棄民にされた~今でも帰れないのに再稼働はあり得ない。
現在も町の役場機能は二本松市に移されたままで、除染・ガレキ・津波対策係の60名だけが現地で帰還に向け、昼間だけ作業に当たっているが、夜は滞在が許可されず無人になるため、朝はこの満開のしだれ桜の下で、大きなイノシシが数頭たむろしている状態。
町民はそれぞれに避難し、コミュニティが崩壊している。2万1千人の人口のうち、6500人が県外に避難しており、3700人が今でもこの町に帰還を希望している。
新生浪江をつくるべく除染を進めてはいるが、山からの放射能移動が悩み。原発はやめるべき」と、熱く話してくださいました。
その後、南三陸町、気仙沼、陸全高田、大槌町の津波の被害状況を視察し、帰途に着きました。
津波の被害の甚大なこと、3年前から遅々として進まない「復興」の様子、目に見えない・臭いも味もしない『放射能の脅威』におびえながら暮らす現地の様子と、賠償責任も果たさず、再稼働を進めようとする安倍政権と東京電力・人間が制御できない余りにも危険な原発で莫大な利益を得ようとする人たちに、怒りがこみ上げてきます。
「被災者にきちんとした賠償を、そして原発はゼロに」~今の政治を変えていくしかありません!