【小泉首相の「靖国参拝」へのこだわりと「思惑」】 goo-needs

・・・・「恥ずかしい歴史教科書を作らせない会」
goo-needs http://members.goo.ne.jp/home/goo-needs(このブログからもリンクしています)・・・さんより、ML平和の井戸端会議に投稿されたものを、転載の承諾をいただきました。
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【小泉首相の「靖国参拝」へのこだわりと「思惑」】  文責goo-needs 
■ 中国への「推論」は日本にこそ見受けられる
昨今、「右」系メディアなどで次のような論調をよく見かけます。
「中国は政府への不満を『反日』に転嫁させることによって政権を維持してきた。だから靖国を非難し
続けなければならないのだ」
私は、この見方については、あくまでただの推論であり、その推論によって靖国参拝を肯定しようとす
るのは、靖国がいかに戦争に利用され次なる戦死者を生み出すシステムだったかという問題点から目を
そらすための「すり替え」に過ぎないと思います。
この程度の推論がまかり通るのであれば、私は日本国内、とりわけ小泉首相が靖国参拝にこだわってい
ることにこそ、同じようなことが見受けられると思います。
■ 「郵政民営化」で政権基盤が危うい小泉首相
言葉や態度をころころ変えながら、靖国参拝にこだわる小泉首相ですが、現在、彼の置かれている状況
は、どのようなものでしょうか。
小泉首相の持論である「郵政民営化」は、野党だけでなく与党内からも強い反発が巻き起こり、これま
での彼の強引な手法への根強い批判も噴出して、法案の成立どころか、政権基盤さえ危うい状況があり
ます。
自民党内の民営化反対派は、民主党と会合を持ったり、反対法案を提出したり、と「反小泉」色を強め
ています。
この危機を最もよく認識しているのは、恐らく小泉首相自身だと思いますが、このことと「靖国参拝」
は、どう結び付くのでしょうか。
■ 参拝推進の団体
靖国神社参拝を推進する主な団体として、議員集団として「神道政治連盟」「みんなで靖国神社に参拝
する国会議員の会」、自民党の有力支持団体として「日本遺族会」「軍恩連盟」といった団体が挙げら
れます。
「神道政治連盟」は、会長は、現在の民営化問題で「反小泉」の先頭に立つ、綿貫民輔氏です。副会長
には、反小泉派で知られた古賀誠氏や、自民党参議院会長の青木幹雄氏もいます。
「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の会長は、民営化問題では態度を鮮明にしていない瓦力
氏ですが、副会長に先の総裁選で小泉首相と争った藤井孝男氏がいますし、会の中には先に挙げた綿貫
氏・古賀氏のほか、橋本龍太郎氏ももちろんいます。
「日本遺族会」は古賀氏が会長を務めていますし、「軍恩連盟」は亀井静香氏が影響力を持っています

もちろん安倍晋三氏ら小泉氏の側近も随所に見受けられますが、こうした靖国参拝推進の議員集団や団
体には、郵政民営化反対派・反小泉派の中心人物が多く含まれていることが分かります。
つまり小泉首相が「靖国参拝」にこだわることをやめれば、反小泉派だけでなく「次の首相も参拝を」
と「ポスト小泉」への野心を見せている安倍氏ら党内最タカ派グループから「弱腰」を非難され、ます
ます政権基盤が危うくなる恐れがあります。
逆にこだわり続けていれば、いつか自民党の求心力回復につながり、その内に「遺族会」「軍恩」など
から反対派議員に「小泉さんに協力を」といった声が出てくるのではないか、との「思惑」があるので
はないでしょうか。
冒頭のメディアの論調を、日本に置き換えればこのようになると思います。
「小泉首相は自分や郵政民営化への党内の不満を、『靖国参拝』に転嫁させることによって政権を維持
してきた。だから参拝にこだわり続けなければならないのだ」
■ 甘かった「思惑」
しかし今月に入って、まず古賀氏が「立場のある人の発言には近隣諸国への気配り、思いやりが必要だ
」と小泉首相の一連の言動を批判しました。
また、こうした「外交的配慮」に亀井氏も同調しましたし、ついには中曽根康弘氏までが「参拝をやめ
るのも、一つの立派な決断だ」と語りました。
最後の一人、綿貫氏ですが、彼は「神職(神主)」の資格を持つという異色の人物ということもあり、
靖国問題とは全く切り離して「郵政民営化反対」の一点で反対派を結集し、今のところ反小泉色を弱め
る様子はありません。
小泉首相の「思惑」は見事に外れました。
そればかりか、連立を組む公明党からも参拝自粛を求められ、政権の中でますます孤立を深めています

■ 「一党独裁」と「一人独裁」
小泉首相の政治手法について「独裁」という表現がよく使われます。
「政冷経熱」の「政冷」が「政凍」化しつつある今、これ以上、自分の思いだけで突っ走るような行為
や言動を繰り返すのであれば、それは中国の「一党独裁」を非難する資格すらない「一人独裁」になっ
てしまいます。
それではまるで、奇しくも小泉首相と同じ「K・J」というイニシャルを持つ、北朝鮮の「あの人物」
と同じようなものです。
そのような人物は、民主主義国家である日本の首相として、極めて不適格に映ります。
「恥ずかしい歴史教科書を作らせない会」goo-needs
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 イニシャル「K・J」の人の中にも、平和と協調が好きな人もいるでしょうが、この二人のK・J、国民を代表するには、本当に不適格ですよね。

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