夕張 「君が代」元年…

「これより…中学校卒業式を始めます。卒業生が入場します。ご起立の上、拍手でお迎えください。」

「歓喜の歌」が合奏される中、卒業生の入場が終わると、「国歌斉唱」の声とともに「君が代」歌唱入りの曲が流れたとたん、生徒のほとんどが着席!

 私の席から見るかぎり立っていた生徒は2〜3人のようでした。
保護者席でも職員席でも着席者は少なからずいました。

それも、堂々と着席する人、周りを見渡して着席する人、起立し続ける人…様々な人間模様です。
こうなると、憲法で決められた「内心の自由」の中でも、「内心を表明しない自由、表明を強制されない自由」が侵されていることが気になります。

東京都では、高校の校門付近で「日の丸・君が代に反対しよう!」というビラを静かに配っていた市民活動家たちが、(校長が警察に通報)逮捕されるという事件が数件おきました。

「警察のほうから、“ビラ配りが来たらすぐ連絡して欲しい”とうるさく言ってきた」という情報もあり、“「言論の自由」を警察がまさに弾圧している!”のです。

“ナチスドイツの旗と同じ時期に同じ役割をした「日の丸」”と“天皇の世がいつまでも続くようにと歌う「君が代」”を納得できない人が多数いるのは当然なのに、国民の議論を待たずに数の力

で、あっという間に「国旗・国歌」と決めてしまい、国会では「強制しない」と決めたのに、憲法で決められている「内心の自由」「言論の自由」を踏みにじって、教育の現場に導入する自民・公明の政府、小泉内閣です。

救いは、先生と生徒たちが「日の丸・君が代」の問題点を真剣に考えるきっかけになり、改めて現代の日本が抱えている問題を見つめなおし、大多数が起立を選択しなかったことでしょうか。

十五の春を「日の丸・君が代」で迎えた子どもたちを、「二度と再び戦場に送らない!」
この強い決意をお互いに再確認し、固く手を取り合って、「平和憲法」を守り抜く「決意」と「行動」が今、求められています。

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