子どもはお国のためにあるんじゃない!

「子どもと教科書全国ネット21」の代表委員で北大出身、現在は東大教授の、小森陽一さんの「教育基本法を生かすということは・・・」という講演を聴いてきました。

教育基本法の内容は、戦争へと突き進む勢力を止められなかった、痛烈な反省から、新憲法を受けて、教育基本法の前文では「民主的で文化的な国家」を建設し、世界の平和と人類の福祉に貢献する決意。

そしてこの理想の実現は教育の力にまつべきであること。
個人の尊厳を重んじ、真理と平和を求める人間の育成と、あたりまえでしかも個性ゆたかな教育の普及・徹底。

教育は、人格の完成を目指し、平和的な国家および社会の形成者を育成。
先生たちは、上からの命令であったとはいえ、軍国少年・少女を自ら育て、送り出した痛恨の教訓から、「教え子を二度と戦場に送らない!」と固く誓い合い、憲法で定めた恒久平和・民主主義・人権・自由・平等を日本中に根付かせるために、学校が憲法とその精神にもとづく国づくりの発信基地になりました。

そして、今また、「国民の権利としての教育」のはずが、「改正」案では「国家の統治のための教育」へと大きく逆転です。
さらに、大企業が国際競争に勝つために、エリート教育だけに予算配分をし、国の歴史を直視せず「愛国心」の教育。

さらに憲法を変えるための、国民投票に向けての準備(マインドコントロール)でもある
…背筋が凍ります。

 子どもも、私たち大人も、「お国のために」あるのではなく、国民のために政治があるはず。
そのための決まりである日本国憲法も教育基本法も、世界で高い評価を得ながら、十分には生かされていません。

今こそ、憲法と教育基本法に基づく、国民のための政治と教育を取り戻しましょう!

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