日別アーカイブ: 2013/05/16

「鉄の芯棒を真綿でくるんだような人」

道立近代美術館の「いわさきちひろ展」、そして映画「いわさきちひろ27歳の旅立ち」を見てきました。

札幌での用事があって、グッドタイミングでした。s-P5160237

1918年生まれの ちひろは私より35歳年上、私の母より10歳上の世代です。

親に逆らえずいやいや結婚…満州に渡り・・・戻ってきて空襲にもあい、焼け出され、お国のためと戦争に協力していた両親は職を解かれ、長野で慣れない開墾生活・・・

そんな状況から、27歳にしてようやく画家への道を歩き出し、画壇の批判や著作権確立のための運動・・・絵筆1本で家庭を支え、自分の体験した戦争への思いとベトナム戦争への思い・・・・・

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子どもへの暖かいまなざしを感じさせる数々の愛らしい絵からは、想像もできない厳しい人生を生き抜いたちひろでした。

監督の海南智子さんによると・・・

ちひろについてのインタビューに答えた様々な人が「鉄の芯棒を真綿でくるんだような人」とこたえたことが印象的。

ちひろが「人間として」「アーティストとして」「働く女性として」という三つの譲らない信念を持っていたことを感じ、それが「ちひろの強さ、鉄の芯なのでは」。

ちひろの絵は、挿絵をはるかに超えた、社会の何に対して自分が立ち向かうのか考えながら描かれた作品だと思います。

・・・とインタビューにこたえています。また、この映画製作を終えて出産も経験した海南監督は、放射能をテーマにした短編映画をまとめているとか。

ちひろが今も生きていたら、やはり海南監督や私たちのように、放射能の問題に無関心ではいられないことでしょう。戦争のほかにも人の命を脅かすものが目の前に出現してしまったのですから・・・。

あらためて、自分自身の人生も 「人間の生命・健康・自由」を奪うものに立ち向かっていくこと、

また、このことに欠かせないのが日本国憲法の柱になっている、「戦争放棄」・「基本的人権の尊重」・「国民主権」・・・憲法守れ、原発いらない、雇用を守れ、安心できる医療・社会保障・教育、安全な食料を!…なのだとしみじみ思いながら、「今それらの全てが危険にさらされているのだ」と再確認の1日でした。

あしたから、またがんばりましょう・・・!

 


動物の世界に「レイプ」はありません・・・

橋下・石原両維新の会共同代表「慰安婦問題」の暴言が大きく取りざたされています。下記の画像は私も所属している「新日本婦人の会」の抗議文です(画像をクリックすると拡大画像でお読みいただけます)。

新婦人抗議文

こういう暴言が出てくるたびに思い出すのは、専門家の方にお聞きした 「動物の世界にレイプはありません」という言葉です。

そういえば動物の記録映像番組をみていても、オスはメスに気に入られようと必死に求愛行動・・・

オス同士の縄張り争いやメスの争奪戦はあっても、「メスを力づくで意のままに」・・・これはないんですね!

レイプは要するに女性の人権を無視した、エゴ丸出しの恥ずべき暴力行為だということです。

しかも、戦時下の性奴隷にされた方たちの筆舌に尽くしがたい苦しみを無視して、「必要な制度」「人間に、特に男に、性的な欲求を解消する策が必要なことは厳然たる事実」…・・・???

この人たちの「母・姉・妹・妻・娘・孫」・・・たちが同じ目にあっても、戦争中だからしかたがないと思えるのだろうか。

クリックしてどうぞ・・・裁判で認定された事実から一例を挙げよう。橋下市長も弁護士ならば、判決文を読んで理解することはできるだろう。1998年4月27日山口地方裁判所下関支部で下された「関釜元慰安婦訴訟第一審判決」から、認定された事実を・・・